Bag of ML Words

ML = Machine Learning, Music Love, and Miscellaneous things in daily Livings

2022年振り返り

今年のゴールとおすすめ本3冊 - Bag of ML Words (hatenablog.com)

 

を見直して、じゃあ結局どうなったか?という振り返り。

 

仕事やキャリアの方向性について

 

まあもう書いてもいいかと思うんですが、純粋に基礎研究を1人称でやっていくことを生業にするのは、ひとまず断念しました。昔からうすうす向いてない気はしていたのですが、ある種の断罪を得たので。

今は、研究フレーバーもありげな国プロを回しています。そう、「回す」人になるべく修行しようとしています。プロジェクトマネージメントですね。これは、昔からの最終的なキャリアの目標と方向が合致している*1ので、まあ悪くはないと思っています。転職エージェントさんと話していると、ガチのML屋能力を持つ人は生涯エンジニア・生涯リサーチャーの道を究めようという人が圧倒的大多数で、マネージメント・経営寄りの理想をもつ人は少ないそうで、それも良いことかなと。

 

マネージメントといっても、「管理(control)」ということではなくて、「なんでもやってプロジェクトをどうにか前に進める(manage to proceed)する」というマネージメントを目標に活動してきました。

個人的には、その通りできて、他の誰もとらないけどやらないといけないことを徹底的に拾ってきたのと、3月まではワンマンですべて動かしていたので、それを4月から入ったチームメンバに展開共有して、強化発展実装分担してもらうようになった、という状態。

 

理想を言えば、もっと研究開発計画を主体的にリードしたかった。つまりProduct Ownerの業務を「自主的に奪って」引っ張りたかった。この部分はコーチおよびpeople managerにも指摘されているのですが、まだできていない。

一つは、結局覚悟が足りなくて、そういう態度をとるのが怖い(「偉そうなこといいやがって、お前は結局正当なラインじゃないのに」とか思われそう)。あとは、上記の「なんとか進める」マネージメント業務(に付随するタスクたち)だけで体壊しかけてるぐらいいっぱいいっぱい

 

良き行動の習慣化

 

これは引き続き強化運用できています。忙しくなるとKPTの評価が忘れがちになるんですが・・・

(i) 毎日毎週のKPTと達成したタスクを毎週末に明記してrecall

(i-1) 余裕があれば、達成タスクに係った時間を確認して、効率が悪かったタスクを特定。そういうのはやらないようにする

(ii) 「より良き人」になるための行動目標を毎週書き出す。今週の目標の達成度合いと、学びなどを振り返って、来週の目標を設定する

 

 

アンガーマネジメント

 

まだまだ精進が必要ですが、下にリンク貼ったアンガーマネジメント本の実践は引き続きできていて、有益と思っています。

これは一時期アンガーログを書くようにしていたのですが、それをしなくても怒りの客観視がある程度できるようになってきました。その結果、怒りを爆発させることは減ってきたような気がします。あるいは「悟り」・・・?

 

 

反省:もっと目標を明確に立てて、明記する

厚切りジェーソンさんの本(これは簡単に読めてよかったです。メッセージも明確。おすすめ。)でも、一分間マネージャー(おすすめ書籍:「新1分間マネジャー」 - Bag of ML Words (hatenablog.com))の記事や「後回しにしない(おすすめ書籍:「「後回し」にしない技術」 - Bag of ML Words (hatenablog.com)」の本でも書いてあって、他にもいくつも本を読んだのですが、共通しているほぼ唯一のベストプラクティスが、「明確に目標を立てて、日々の行動をそれに対する進捗の有無で評価修正する」ことです。

あと、ハイディ・ハルバーソン博士の著書(「やってのける」これも良書です!)でもかいてありました。こちらだと目標をさらにタイプに分けて使い分けるという口頭テクニックが紹介されていましたが、そこまでは至らず・・

 

話を戻します。この方針自体は良くて、取り込んでいます。ただ、この目標を「いい目標」にしようとして、難しかった・・・てのが今年の最大の反省ですかね・・・。

これはあらゆることに関してですが、自分はどうも完璧主義、あるいはきれいな形が事前にできないとスタックしやすい性質を持っているようです。

完全に最強の人生目標を立てれればそれは最高だけど、それができていない状態で、合目的に行動の評価修正をしていくと、サブオプティマルな解に進んでしまうのでは?とう恐れが先に立って、「行動をしなくなってしまう」という悪癖があることを自覚しています。

これは毎日毎週の開発タスクでも同様で、チームを改善するためのタスクやイシューも不完全だと提唱も実行もできない。

このことに気づいたので、日常行動では、「すぐやるマンだ!」という掛け声で鞭を打ってまず手を付ける、というのを心がけているのですが、人生・キャリアレベルの大目標については、結局明解に言語化した目標を最後まで立てられませんでした。

 

これは振り返ればもったいなくて、大目標が変わってもいいので進捗の評価・勾配をとるための仮大目標を立てて、動いたほうが良かった・・・・。行動しないのが愚の骨頂だとすると、目標を立てずに動くのはおろか、仮目標であってもいいのでそれに対する進捗と勾配を改善すべく行動すると、大域最適ではなくても確実にパラメータの更新という「実績」を得るので、かならず少しでも「改善」はする。この少しの実績と改善を積み重ねることが、最適な勾配を得ることよりも大事ってことですね・・

*1:この先に、よりハイレベル、あるいは経営的な観点からのR&D活動のリードという最終目標がある