総評:良かったです。脱炭素・グリーンビジネスの現状について認識を大いに改めされられました。
最近、自己啓発とかPDCAとかそういうのばっかりだったのですが、これは別の話題でヒットきたです。
21年9月に出版ということなので、それほど古くない情報になっていると思います。コロナ禍は言及されており、ロシアのウクライナ侵略には触れられず。
脱炭素、地球温暖化に対するアクションは、世界的にはもうファッションではなく、政治的ポジショントークでもなく、巨額のマネーが動く現実のビジネスの潮流として動いていて世界の政治もそれを補佐・加速することで生き残りを図っていることがいくつかの側面から語られています。
表題のグリーンジャイアントは、脱炭素ビジネスに賭けて急激な成長に成功した企業たちのことで、多分(IT)Tech ジャイアントとの対比だと思います。保護産業的な色合いが濃い(はずの)エネルギー業界でプレーヤーと資本分布の大変化が進行中で、「ああもうこれは止まらないんだろうな」というのが良くわかります。
最終章、日本の生き残る道についての章の内容だけは???って思いましたが・・・*1
SDGsや脱炭素、地球温暖化についての話題が「まあベターな生き方だよねぇ、でもまあ半分ファッションだし、SDGs/カーボンニュートラル経営ははやりもの」ぐらいの認識でいた(私だ)方は一読の価値があると思います。
*1:まあご愛敬、というか、この章を書かないと絶望のままで読者が終わってしまうから?