去年、行動の改善・習慣化の本をたくさん読んだわけですが、そこで書いてあるのが「宣言効果」の利用です。
つまり、「これやるぞ」と宣言してしまうと、いった手前というプレッシャーが自分にかかるので、困難な習慣の習得などに成功しやすという話です。
これ、結構精神的ハードルが高いんですが、ならばこそ、という気分なので、今年の目標を書いてみます。
論文を読んで、アウトプット(公開)する営みをします
1人称で論文研究を進める道を究めるのは諦めたと書きましたが、機械学習の研究から離れたいということではないです。
むしろ、自分の最大のコアコンピタンスとして、手を動かす研究をしなくても理解できるようにならないといけない*1、そしてキーとなる新成果だけでも完全に理解していかないと、若く優秀なリサーチサイエンティストのお手伝いが早晩できなくなります。
今年を振り返って愕然としたのですが、査読を除いて能動的にMLの論文を読もうとした、という記憶がない。実際、一昨年の11月に状況が変わってから、プロジェクトで必要な論文以外は読んでない(必要な論文の守備範囲は広くなったので、乱読状態)。
これではコアコンピタスが消えてしまいますが、昔のように論文読みに圧倒的に時間をかけるのはできないので、arxivを眺めて気になるやつを好きなだけ読む、みたいな贅沢なアプローチはできなさそうです。
じゃあ、どうするか、ということなんですが、考えたのは、今年に関してはここ数年の重要論文を追いかけて追いつく年にしようと思います。
そこで、あるテーマを決めて、それに関して重要そう・ブログ記事とかで話題になってた論文数点(月4本くらい)*2を事前に選んで、それらだけを読んでいく。というやり方で行ってみようと思います。
論文を読んだら、落合先生フォーマットでGithubでまとめ記事を書いていたので、それを利用して、ここで記事へのリンクを貼っていこうかなと思います*3
今年で学んでおきたいテーマは
- まず初手はGPTで行こうと思います。GPT-1, GPT-2, GPT-3、そしてchatGPTに至る流れを、他人の日本語ブログ記事でなく自分で原論文orテクレポに当たろうと思います。
- diffusion model. ただ、これだと広すぎるので、diffusionの中でも話題をしぼって、複数のテーマに分割が必要。cold diffusionみたいなのは面白そう
- GPTと絡みますが、prompt trainingが気になっています。fine-tuningすらできない世界というのは自分にはまだ理解できない・・・
プロジェクトマネージャーの機能とマインドを実践してlearnしていきます
現状、所属するプロジェクトには公式にはマネージャーはいなくて、メンバー各々がふんわりとやるべきことを進めていくのと、プロダクトオーナーが時々ハードデッドラインを与えて締める、という感じになっています。
なので、自分も何も権限はないんですが、マネージャー仕草として実践できる・実践したらプロジェクト全体に救いがあるような機能をlearnしていきたいと思います。実質、マネージャーのロールをとれる範囲でとるって感じですかね・・・
いま読んでいるプロマネの本には、プロジェクトマネージャーは言語化が難しいステータスを、可視化言語化してプロジェクトメンバーに示すことで、プロジェクトの問題を未然に防いだり、改善施策を提案して実装したり、というのが書いてありました。
なので、そういう機能を、一部でも、今年で身に着けていきたいと思います。
KPIに仕立てるのが難しいんですが、たとえば
- 一応、少し長期的(3-6か月)でどんなことをしないといけないかは、拙いながら考えて言語化してきているので、これを3か月ごとにチームに共有して、現状確認とバックログアイテムの追加方針を提案してみんなで揉んでもらって良くする*4
- 毎週、バックログアイテムを上記方針に従って複数個修正する。また、バックログアイテムの開始日を記録するようにして、時間かかり過ぎなアイテムの手当てを検討・提案するようにします。例えば週4アイテムの改善、とか
- このような行動を通じて、「プロジェクトの改善につながることを常に提案していく」「それをすぐ手をつける」という姿勢(すぐやるマン)を習慣的に刷り込みます
以上の営み、KPIを達成するために、日々・週ごとの行動計画を立てて実行していく、ということでしょうか・・・