Bag of ML Words

ML = Machine Learning, Music Love, and Miscellaneous things in daily Livings

おすすめ書籍:「「後回し」にしない技術」

kindle unlimitedで読んだのですが、素晴らしかったので自腹で物理本を買うかもしれない。

 

良き行動を最大限に効果を発揮させるためには習慣づけることが大事、というのは

今年のゴールとおすすめ本3冊 - Bag of ML Words

で紹介した本でも触れたのですが、そこで大きな問題になるのが、

習慣づけるために「行動を起こすこと」です。

行動を起こす前に良く計画せよ!という話もあるので、計画ばかりしていると不安が募るばかりで動き出せなかったり、大事だけど精神的負荷の高いタスク(=だれもとりたがらないチケット)はやはりとりたくない・・・

 

今回紹介する「「後回し」にしない技術」という本は、とにかく「すぐ行動する」ための色々な処方箋や考え方を紹介してくれて、「ああ、すぐ行動しなくちゃ・・・・(でもできない)」を「よし、いま行動しようすぐしよう(する)」へと変えるヒントをくれます。

 

嫌だけど重要な仕事に取り掛かるのが遅くて仕事を失敗したりということが良くあると自戒している自分のような人間にはとても良いかもしれません。けっこう刺さる話がでてきます。

 

個人的に特に刺さったのは

「本当の問題は、とりあえず動き出してみないとわからない」

「実験精神。どんなすぐやるアクションもすべて仮説検証の実験なのだから失敗して良い。そこから修正するほうが早い」

あたりの下りです。

会社でも、浮きそうなチケットを意図的にとったり新しいチケットを提案(これは自分でPrjの流れをゆるく制御する意味でもやっている)して、「すぐ何かちょろっとする」ように心がけるようになりました。

 

 

 いくつか心に残ったポイント

 
良い問は良い答えに勝る。

問題を解決するためには、まず問題があることを認めて(嫌だけど)、何が問題の本質なのかをしっかり考える必要がある。そこができれば、解決の仮設を立てて実行して評価する。

 

逆算スケジュール

最終ゴールを立てて、そこから逆算して今やるべきことを取り組む、ということ。よく言われるが、この本であくまで強調するのは「すぐやること」のためなので、今すぐできる小さなことを、すぐに実行することにフォーカスが当たっている10年後の目標のために、今すぐできる小さなことは何だろう?

 

誓いを公開する

これはかなりハードルが高いが、高い目標をあえて公言することで自分にプレッシャーをかけて自分を制御する。あとは、公言すると人が機会を持ってきてくれる。

 

変化を望みながら変化できないのは、本当に切迫するほど変化を望んでいないから

切迫するほどまで望みを高めるための方法として、派生効果ノートを提案している。自分の望み、ゴールが達成されたときに、どれだけの利益が生まれるかを書き綴っていく。夢にしがみつく助けになる。

人はすぐ「やれない理由」を無限に探すようにできているので、それに勝てる「たった一つのやるべき理由」を持つ必要がある。

 

ベストタイミングは常に「今」

「あしたやろう」「準備が整ってから」では絶対に始められない。決心したら、ただちに、小さなことでもいいので実行する。

本当の問題は、実際に問題に当たってからでないと見極められないし、最も良いアイデアは、つねに作業をする過程で出てくる。インスピレーションは待っていても出てこない。

すぐにやることは実際的な利益もある。まずスピーディーに反応すると、他人の好感と信頼を得ることができる。それだけで、伸ばしたがる大多数と差別化できる。

 

最初の1%に全力を注ぐ

どんな難しい、遠大な課題でも、その中でできる小さな一歩を探し出して実行する点が成功者の違うところ。まずちょっとでもいいから実行すると、作業興奮の生理もあって、次の実行のハードルが下がる。

1%の小さなことを行動習慣として頑張ればいい。

毎日15分だけ、10年後の大目標に向かって行動するようにしよう。

 

締切の使い方。スタートデッドラインを作る

締切デッドラインだけでなく、開始デッドラインもつくる。その際、すぐに出来るごく簡単なタスクを一緒に準備して開始のハードルをできるだけ下げる。

 

実験精神

これはかなり重要な示唆だと思っていて、上記の多くの場面で有効になる。

基本的には、行動はすべて実験なので失敗して当たり前、なので失敗を恐れたり恥ずかしがらず、すぐやることが大事、ということ。

ただし、それ以外にも同じくらい重要な含意として、実験は仮説の検証のためにやるものであるということ。失敗したら、なぜ失敗したのか・・・を考えて、じゃあどうすればいいか・・・新しい仮説を立てて、実験するPDCAそのものなんだけど、「実験精神」という呼び方が琴線に触れます。

 

独身時代、いろいろと面白がって「実験的行動」をプライベートでとっていたころの楽しさもある。

 

やりたくないことは重要なことだけど先延ばしにしてしまう

本当に重要で大事なことはやりたくないし、頭を使うしで、もっと単純な、急ぎじゃなくて楽な仕事に向き合いたくなる。こういうことをとことん減らすことが成功するうえで大事。

重たい仕事は、問題がおこっても重たいので、少しでも早く行動を起こすことが大事。

そして、実際すぐ行動してみると、仕事もいろいろ回りだすんですよね・・・

 

目標から常に目を離さず、寝ても覚めても目標のことを考え続ける