Bag of ML Words

ML = Machine Learning, Music Love, and Miscellaneous things in daily Livings

2023年のゴール(仕事編)

去年、行動の改善・習慣化の本をたくさん読んだわけですが、そこで書いてあるのが「宣言効果」の利用です。

つまり、「これやるぞ」と宣言してしまうと、いった手前というプレッシャーが自分にかかるので、困難な習慣の習得などに成功しやすという話です。

 

これ、結構精神的ハードルが高いんですが、ならばこそ、という気分なので、今年の目標を書いてみます。

 

論文を読んで、アウトプット(公開)する営みをします

1人称で論文研究を進める道を究めるのは諦めたと書きましたが、機械学習の研究から離れたいということではないです。

むしろ、自分の最大のコアコンピタンスとして、手を動かす研究をしなくても理解できるようにならないといけない*1、そしてキーとなる新成果だけでも完全に理解していかないと、若く優秀なリサーチサイエンティストのお手伝いが早晩できなくなります。

 

今年を振り返って愕然としたのですが、査読を除いて能動的にMLの論文を読もうとした、という記憶がない。実際、一昨年の11月に状況が変わってから、プロジェクトで必要な論文以外は読んでない(必要な論文の守備範囲は広くなったので、乱読状態)。

これではコアコンピタスが消えてしまいますが、昔のように論文読みに圧倒的に時間をかけるのはできないので、arxivを眺めて気になるやつを好きなだけ読む、みたいな贅沢なアプローチはできなさそうです。

 

じゃあ、どうするか、ということなんですが、考えたのは、今年に関してはここ数年の重要論文を追いかけて追いつく年にしようと思います。

そこで、あるテーマを決めて、それに関して重要そう・ブログ記事とかで話題になってた論文数点(月4本くらい)*2を事前に選んで、それらだけを読んでいく。というやり方で行ってみようと思います。

論文を読んだら、落合先生フォーマットでGithubでまとめ記事を書いていたので、それを利用して、ここで記事へのリンクを貼っていこうかなと思います*3

 

今年で学んでおきたいテーマは

- まず初手はGPTで行こうと思います。GPT-1, GPT-2, GPT-3、そしてchatGPTに至る流れを、他人の日本語ブログ記事でなく自分で原論文orテクレポに当たろうと思います。

- diffusion model. ただ、これだと広すぎるので、diffusionの中でも話題をしぼって、複数のテーマに分割が必要。cold diffusionみたいなのは面白そう

- GPTと絡みますが、prompt trainingが気になっています。fine-tuningすらできない世界というのは自分にはまだ理解できない・・・

 

プロジェクトマネージャーの機能とマインドを実践してlearnしていきます

現状、所属するプロジェクトには公式にはマネージャーはいなくて、メンバー各々がふんわりとやるべきことを進めていくのと、プロダクトオーナーが時々ハードデッドラインを与えて締める、という感じになっています。

なので、自分も何も権限はないんですが、マネージャー仕草として実践できる・実践したらプロジェクト全体に救いがあるような機能をlearnしていきたいと思います。実質、マネージャーのロールをとれる範囲でとるって感じですかね・・・

 

いま読んでいるプロマネの本には、プロジェクトマネージャーは言語化が難しいステータスを、可視化言語化してプロジェクトメンバーに示すことで、プロジェクトの問題を未然に防いだり、改善施策を提案して実装したり、というのが書いてありました。

 

なので、そういう機能を、一部でも、今年で身に着けていきたいと思います。

 

KPIに仕立てるのが難しいんですが、たとえば

- 一応、少し長期的(3-6か月)でどんなことをしないといけないかは、拙いながら考えて言語化してきているので、これを3か月ごとにチームに共有して、現状確認とバックログアイテムの追加方針を提案してみんなで揉んでもらって良くする*4

- 毎週、バックログアイテムを上記方針に従って複数個修正する。また、バックログアイテムの開始日を記録するようにして、時間かかり過ぎなアイテムの手当てを検討・提案するようにします。例えば週4アイテムの改善、とか

- このような行動を通じて、「プロジェクトの改善につながることを常に提案していく」「それをすぐ手をつける」という姿勢(すぐやるマン)を習慣的に刷り込みます

 

 

以上の営み、KPIを達成するために、日々・週ごとの行動計画を立てて実行していく、ということでしょうか・・・

*1:大体、自分で式をノートに書き下して、簡単実装でも実験しないと理解できない自分にはより厳しい

*2:KPI!!

*3:今までは社内と社外で書いていたのですが、その余裕はないので、社外だけで書いて社内にもそれを共有していこうかなと

*4:勝手に決められるわけがないし、きっと意図はずれる

2022年振り返り

今年のゴールとおすすめ本3冊 - Bag of ML Words (hatenablog.com)

 

を見直して、じゃあ結局どうなったか?という振り返り。

 

仕事やキャリアの方向性について

 

まあもう書いてもいいかと思うんですが、純粋に基礎研究を1人称でやっていくことを生業にするのは、ひとまず断念しました。昔からうすうす向いてない気はしていたのですが、ある種の断罪を得たので。

今は、研究フレーバーもありげな国プロを回しています。そう、「回す」人になるべく修行しようとしています。プロジェクトマネージメントですね。これは、昔からの最終的なキャリアの目標と方向が合致している*1ので、まあ悪くはないと思っています。転職エージェントさんと話していると、ガチのML屋能力を持つ人は生涯エンジニア・生涯リサーチャーの道を究めようという人が圧倒的大多数で、マネージメント・経営寄りの理想をもつ人は少ないそうで、それも良いことかなと。

 

マネージメントといっても、「管理(control)」ということではなくて、「なんでもやってプロジェクトをどうにか前に進める(manage to proceed)する」というマネージメントを目標に活動してきました。

個人的には、その通りできて、他の誰もとらないけどやらないといけないことを徹底的に拾ってきたのと、3月まではワンマンですべて動かしていたので、それを4月から入ったチームメンバに展開共有して、強化発展実装分担してもらうようになった、という状態。

 

理想を言えば、もっと研究開発計画を主体的にリードしたかった。つまりProduct Ownerの業務を「自主的に奪って」引っ張りたかった。この部分はコーチおよびpeople managerにも指摘されているのですが、まだできていない。

一つは、結局覚悟が足りなくて、そういう態度をとるのが怖い(「偉そうなこといいやがって、お前は結局正当なラインじゃないのに」とか思われそう)。あとは、上記の「なんとか進める」マネージメント業務(に付随するタスクたち)だけで体壊しかけてるぐらいいっぱいいっぱい

 

良き行動の習慣化

 

これは引き続き強化運用できています。忙しくなるとKPTの評価が忘れがちになるんですが・・・

(i) 毎日毎週のKPTと達成したタスクを毎週末に明記してrecall

(i-1) 余裕があれば、達成タスクに係った時間を確認して、効率が悪かったタスクを特定。そういうのはやらないようにする

(ii) 「より良き人」になるための行動目標を毎週書き出す。今週の目標の達成度合いと、学びなどを振り返って、来週の目標を設定する

 

 

アンガーマネジメント

 

まだまだ精進が必要ですが、下にリンク貼ったアンガーマネジメント本の実践は引き続きできていて、有益と思っています。

これは一時期アンガーログを書くようにしていたのですが、それをしなくても怒りの客観視がある程度できるようになってきました。その結果、怒りを爆発させることは減ってきたような気がします。あるいは「悟り」・・・?

 

 

反省:もっと目標を明確に立てて、明記する

厚切りジェーソンさんの本(これは簡単に読めてよかったです。メッセージも明確。おすすめ。)でも、一分間マネージャー(おすすめ書籍:「新1分間マネジャー」 - Bag of ML Words (hatenablog.com))の記事や「後回しにしない(おすすめ書籍:「「後回し」にしない技術」 - Bag of ML Words (hatenablog.com)」の本でも書いてあって、他にもいくつも本を読んだのですが、共通しているほぼ唯一のベストプラクティスが、「明確に目標を立てて、日々の行動をそれに対する進捗の有無で評価修正する」ことです。

あと、ハイディ・ハルバーソン博士の著書(「やってのける」これも良書です!)でもかいてありました。こちらだと目標をさらにタイプに分けて使い分けるという口頭テクニックが紹介されていましたが、そこまでは至らず・・

 

話を戻します。この方針自体は良くて、取り込んでいます。ただ、この目標を「いい目標」にしようとして、難しかった・・・てのが今年の最大の反省ですかね・・・。

これはあらゆることに関してですが、自分はどうも完璧主義、あるいはきれいな形が事前にできないとスタックしやすい性質を持っているようです。

完全に最強の人生目標を立てれればそれは最高だけど、それができていない状態で、合目的に行動の評価修正をしていくと、サブオプティマルな解に進んでしまうのでは?とう恐れが先に立って、「行動をしなくなってしまう」という悪癖があることを自覚しています。

これは毎日毎週の開発タスクでも同様で、チームを改善するためのタスクやイシューも不完全だと提唱も実行もできない。

このことに気づいたので、日常行動では、「すぐやるマンだ!」という掛け声で鞭を打ってまず手を付ける、というのを心がけているのですが、人生・キャリアレベルの大目標については、結局明解に言語化した目標を最後まで立てられませんでした。

 

これは振り返ればもったいなくて、大目標が変わってもいいので進捗の評価・勾配をとるための仮大目標を立てて、動いたほうが良かった・・・・。行動しないのが愚の骨頂だとすると、目標を立てずに動くのはおろか、仮目標であってもいいのでそれに対する進捗と勾配を改善すべく行動すると、大域最適ではなくても確実にパラメータの更新という「実績」を得るので、かならず少しでも「改善」はする。この少しの実績と改善を積み重ねることが、最適な勾配を得ることよりも大事ってことですね・・

*1:この先に、よりハイレベル、あるいは経営的な観点からのR&D活動のリードという最終目標がある

グランツ トリプルウッド

はい、個人的には掘り出しものだった安いブレンデッドウイスキーです。

 

アマゾンレビューでもありましたが、同じく1000円台のバランタイン・ファイネストと比較して、こっちの方がずっと好みでした。

良い点は

1. ファイネストのようなアルコールの痛さがない

2. トリプルウッド(樽3種で混ぜてるらしい)のおかげか、風味が少しだけ複雑

3. 紅茶系、甘みのある味わいで、個人的なブレンデッドの好みに近い

 

風味として、バランタイン12年に近いと思います。あれほどハチミツのような甘さはないんですが、レビューにあるほど明らかに見劣りするような味じゃないと思います。

 

あと、ボトルが三角形でオシャレ。

ファイネストを買うなら、こちらを買うかなー

ウイスキー バランタイン 12年 vs ファイネスト

ブレンドのスコッチの代表格の一つがバランタインBallantine'sですが、ジョニ黒と同じく初挑戦。

同じブランドですが、全然味が違うんですね。そしてお値段の意味を知った(w)

 

なお、すべてロックでの感想です

 

バランタイン ファイネストは普通に飲める

はい、不味くないので普通に飲めるウイスキーですね。

結構氷どっさり入れて、ちょっと溶けるのを待ってからが個人的においしく感じました。溶ける前、ストレートに近い感じだとちょっと風味がなくてただのアルコールって感じがしちゃうかなぁ・・・

お値段が安いのはうれしいところ。2000円もしないのだから最高。

 

 

バランタイン 12年はハチミツのような甘さがある

これはジョニ黒と同じく、良いものだってやつですね。お値段もそのぐらいで、ファイネストよりは一段高い(といってもリベットやロイヤルロッホナガーよりも安いんですが)。

ストレートに近い状態でも、しっかりした甘さと風味があって美味しい。この甘さはファイネストにはないですね。スコッチ的なスモーキーな雰囲気とかはジョニ黒に負けてますが、甘さという個性で立ってる。これはこれで良いと思います。

氷が溶けてくると、フレイバーを落ち着いて感じられるようになって、また良いです。

今回はたまたまのセールで1500円くらいで買えましたが、普段はもっと高いのかな?ファイネストの倍額とかみましたが、そのくらいの価値はあるかも。

 

 

 

結局どっち推しかというと12年です

ジョニ黒と合わせて常備するなら12年ですかね・・・

ウイスキーも物価高騰対策で安いに越したことはないんですが、飾っておきたいくらい美味しい2つってことで。

「は~~~雑に飲みたい」って時はファイネストをポチればいいかなーと。安いし。

また、安ウイスキーをレビューします、いいのを教えてもらったので(結構気に入ったている)。お楽しみに~。

おすすめ書籍:「「後回し」にしない技術」

kindle unlimitedで読んだのですが、素晴らしかったので自腹で物理本を買うかもしれない。

 

良き行動を最大限に効果を発揮させるためには習慣づけることが大事、というのは

今年のゴールとおすすめ本3冊 - Bag of ML Words

で紹介した本でも触れたのですが、そこで大きな問題になるのが、

習慣づけるために「行動を起こすこと」です。

行動を起こす前に良く計画せよ!という話もあるので、計画ばかりしていると不安が募るばかりで動き出せなかったり、大事だけど精神的負荷の高いタスク(=だれもとりたがらないチケット)はやはりとりたくない・・・

 

今回紹介する「「後回し」にしない技術」という本は、とにかく「すぐ行動する」ための色々な処方箋や考え方を紹介してくれて、「ああ、すぐ行動しなくちゃ・・・・(でもできない)」を「よし、いま行動しようすぐしよう(する)」へと変えるヒントをくれます。

 

嫌だけど重要な仕事に取り掛かるのが遅くて仕事を失敗したりということが良くあると自戒している自分のような人間にはとても良いかもしれません。けっこう刺さる話がでてきます。

 

個人的に特に刺さったのは

「本当の問題は、とりあえず動き出してみないとわからない」

「実験精神。どんなすぐやるアクションもすべて仮説検証の実験なのだから失敗して良い。そこから修正するほうが早い」

あたりの下りです。

会社でも、浮きそうなチケットを意図的にとったり新しいチケットを提案(これは自分でPrjの流れをゆるく制御する意味でもやっている)して、「すぐ何かちょろっとする」ように心がけるようになりました。

 

 

 いくつか心に残ったポイント

 
良い問は良い答えに勝る。

問題を解決するためには、まず問題があることを認めて(嫌だけど)、何が問題の本質なのかをしっかり考える必要がある。そこができれば、解決の仮設を立てて実行して評価する。

 

逆算スケジュール

最終ゴールを立てて、そこから逆算して今やるべきことを取り組む、ということ。よく言われるが、この本であくまで強調するのは「すぐやること」のためなので、今すぐできる小さなことを、すぐに実行することにフォーカスが当たっている10年後の目標のために、今すぐできる小さなことは何だろう?

 

誓いを公開する

これはかなりハードルが高いが、高い目標をあえて公言することで自分にプレッシャーをかけて自分を制御する。あとは、公言すると人が機会を持ってきてくれる。

 

変化を望みながら変化できないのは、本当に切迫するほど変化を望んでいないから

切迫するほどまで望みを高めるための方法として、派生効果ノートを提案している。自分の望み、ゴールが達成されたときに、どれだけの利益が生まれるかを書き綴っていく。夢にしがみつく助けになる。

人はすぐ「やれない理由」を無限に探すようにできているので、それに勝てる「たった一つのやるべき理由」を持つ必要がある。

 

ベストタイミングは常に「今」

「あしたやろう」「準備が整ってから」では絶対に始められない。決心したら、ただちに、小さなことでもいいので実行する。

本当の問題は、実際に問題に当たってからでないと見極められないし、最も良いアイデアは、つねに作業をする過程で出てくる。インスピレーションは待っていても出てこない。

すぐにやることは実際的な利益もある。まずスピーディーに反応すると、他人の好感と信頼を得ることができる。それだけで、伸ばしたがる大多数と差別化できる。

 

最初の1%に全力を注ぐ

どんな難しい、遠大な課題でも、その中でできる小さな一歩を探し出して実行する点が成功者の違うところ。まずちょっとでもいいから実行すると、作業興奮の生理もあって、次の実行のハードルが下がる。

1%の小さなことを行動習慣として頑張ればいい。

毎日15分だけ、10年後の大目標に向かって行動するようにしよう。

 

締切の使い方。スタートデッドラインを作る

締切デッドラインだけでなく、開始デッドラインもつくる。その際、すぐに出来るごく簡単なタスクを一緒に準備して開始のハードルをできるだけ下げる。

 

実験精神

これはかなり重要な示唆だと思っていて、上記の多くの場面で有効になる。

基本的には、行動はすべて実験なので失敗して当たり前、なので失敗を恐れたり恥ずかしがらず、すぐやることが大事、ということ。

ただし、それ以外にも同じくらい重要な含意として、実験は仮説の検証のためにやるものであるということ。失敗したら、なぜ失敗したのか・・・を考えて、じゃあどうすればいいか・・・新しい仮説を立てて、実験するPDCAそのものなんだけど、「実験精神」という呼び方が琴線に触れます。

 

独身時代、いろいろと面白がって「実験的行動」をプライベートでとっていたころの楽しさもある。

 

やりたくないことは重要なことだけど先延ばしにしてしまう

本当に重要で大事なことはやりたくないし、頭を使うしで、もっと単純な、急ぎじゃなくて楽な仕事に向き合いたくなる。こういうことをとことん減らすことが成功するうえで大事。

重たい仕事は、問題がおこっても重たいので、少しでも早く行動を起こすことが大事。

そして、実際すぐ行動してみると、仕事もいろいろ回りだすんですよね・・・

 

目標から常に目を離さず、寝ても覚めても目標のことを考え続ける

ウイスキー ジョニーウォーカー ブラックラベル

ウイスキーはずっとスコッチのシングルモルトだったのですが、ここ2,3年ほど飲んでませんでした*1

が、もうそれはやめて、また飲みはじめようかなと。血糖値気にしなくても良いし、ウイスキーは。

 

で、記念すべき第一弾はやっぱグレンリベットかなと思っていたのですが、なぜか「ジョニ黒」に初挑戦。

感想からいうと、これは良いものだ。

 

スモーキーさがしっかりありながら、氷を浮かべると甘さもあり、ブレンデッドの前評判通り飲みやすい。まあ癖がないということでもありますが、一緒に買ってみたモンキーショルダーに比べると各ポイントでアクセントがたっていて、さすが売り上げ1位と。

 

自分はひたすらロックなんですが、美味しく味わえます。

次は別のブレンデッドを試してみる予定

*1:ある種の願掛けだった

おすすめ書籍:「新1分間マネジャー」

心境の変化があって、ここ数か月はマネージャー見習いになるべく色々本読んだり日々活動しています。

 

マネージャー、中間管理職についてはいろいろな良本があるみたい(それだけ難しいんだろう)です。

例えばHigh Output Managmentも読んだんですが、これは結構establishされた大組織の中の中間管理職(部門の戦略も人事もプロジェクトも管理する)をターゲットにしているように感じて、マネージャー見習いには難しすぎました。

 

そんな中で行き会ったのが表題の本です。

これはピープルマネジメントだけに特化していて、かつ、極意をごく簡単な3つの要素にまで絞り込んでいるので非常にわかりやすいです。しかも薄いので、本当にすぐ読めます。

すごく効果がありそうだし、簡単だから明日からなんとか実践できるかも・・・と思わせてくれるのが一番すごい点だと思います。アマゾンのレビューでも、すぐ実践できそうで、かつマネジメントが劇的に改善できそう、というコメントが並んでいます

 

学び

結局、以下の3つを虚心坦懐に徹底的になすことがピープルマネジメントの要諦である、これだけを伝える薄い本です。

 

1. 1分間目標設定

- チーム・プロジェクトに対して、メンバーがなすべき、なしたいというコアの貢献をメンバーにいくつか書き出してもらう。

- 内容はメンバーとマネージャーで合意をとる。

- 分量として、振り返りには1分しかかからない量に制限する

- その内容はメンバーとマネージャがしっかり対話して確認する

- メンバーは毎日の自分の行動がこの目標設定に正の進捗をだしているか振り返る。これは5分もかからない。

- 振り返りの結果、理想とのギャップ(問題)があればそれを埋めるにはどうすればいいか?を考える。相談を受けた場合も、「どうすればいいだろう?」と考えてもらうことが大事。これができるようになると、メンバーは自分で改善して成長できるようになる

 

 

2. 1分間賞賛

- 上記目標設定に対してメンバーの行動がプラスに作用しているならば、マネージャはどの行動がどのように役に立ったのか、そしてそれを自分がどれだけ嬉しく思っているかを伝えて、賞賛する。

- 賞賛はいつでもどこでもすぐにやる。これには実際1分もかからない。

- 期末の評価を待たずして正のフィードバックを与えることと承認欲求を与えることができるので、メンバーのモチベとパフォーマンス向上に役立つ。

 

3. 1分間修正

- 上記目標設定に貢献できてない問題があるならば、それを指摘する。いつでもどこでも見つけたらすぐにやる。

- ミスに集中して、どのようなミスがあったのかの事実の確認に集中する

- その際、パフォーマンスには改善しなければならない点があるが、メンバー本人のことは高く評価していて、必ず改善できると信じている、その手助けをしたいということを伝える

- 修正の目的は罰を与えることではなくて、メンバーに成長してもらって良いパフォーマンスを上げられるようになってもらうこと

 

おおよそこのぐらいで合っているはずです。

 

感想

特に1分間賞賛は効果が大きそう。期末評価をまたずに特に賞賛を与えるというのは、自分がそれを受ける側であったらどれだけ嬉しいだろうか?

あと、目標を明記して、それに対して貢献できているかを振り返る、というのは、プロジェクト単位でも、仕事単位でも、人生単位でも、ありとあらゆる本で言われていることですね。多分後日に書きますが、厚切りジェイソンの本でも言ってました。

多分、本質情報なんでしょう(これ以外に再現性のある効果のあるやり方がないのかもしれない)。

数値化すればKPIとなりますが、そうでなくても、明記された目標があれば勾配の正負は正確に見積れるはず。

 

問題点は、ラインとしてのマネージャーじゃない人間が同僚にこれをやるのはちょっとおかしいかな、という点。まずは自分自身が自分自身のマネージャーとして内部ロールプレイで実際に運用するのが良いかな、と思います。

 

ということで、プロジェクト、仕事、人生単位の1分間目標を立てるところからやるぞ。